「おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか?―」池上彰
おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/04/09
- メディア: 新書
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最近、自分の教養のなさを身に染みて感じることが増えてきて、(今更ながら)焦ってしまいます。
とりあえず新聞を読んでみたり、21時のNHKニュースを見てみたり……
本を読もう!と思い立ったのきっかけの一つでもあります。
そんな中、部屋の整理をしていたら、何年か前に買ったこの本がピカピカの未読状態で出てきたのでページを開けてみることにしました。池上彰さんだしね(?)
そもそも教養とはなにか?
この本の表紙の池上彰さんは『教養とは「自分を知ること」です。』と言っています。
副題も「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」なので、自分の起源から未来まで学ぶ・理解すること、なのだろうと思います。
この本は、リベラルアーツ(ヨーロッパで学問の基礎とみなされていた分野)をベースに、池上彰氏独自に設定した7項目について書かれています。
①宗教
②宇宙
③人類の旅路
④人間と病気
⑤経済学
⑥歴史
⑦日本と日本人
パっと見は脈絡ない項目立てに見えましたが、読んでみると「自分を知る」という一貫したテーマに沿って書かれていることがわかります。
また、かなり噛み砕かれた内容で、特に前知識なく読めるのも嬉しいです。詳しく知りたかったら、分野別の本を読めばいいですもんね。
これを読んだだけで教養人!というわけではないでしょうが、教養を学ぶ上での入り口の一冊としてよかったと思います。
私自身、つい本を選ぶときに「看護」とか「ケア」とか「医療」とか…を選んでしまいがちですが、今度本屋さんにいったときはつい他の分野のコーナーに行ってみたくなる、そんな本でした。