看護師の僕が毎日本を読むだけ

とりあえず本を読む。思ったことを書く。

「おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか?―」池上彰

 

 最近、自分の教養のなさを身に染みて感じることが増えてきて、(今更ながら)焦ってしまいます。

とりあえず新聞を読んでみたり、21時のNHKニュースを見てみたり……

本を読もう!と思い立ったのきっかけの一つでもあります。

 

そんな中、部屋の整理をしていたら、何年か前に買ったこの本がピカピカの未読状態で出てきたのでページを開けてみることにしました。池上彰さんだしね(?)

 

そもそも教養とはなにか?

この本の表紙の池上彰さんは『教養とは「自分を知ること」です。』と言っています。

副題も「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」なので、自分の起源から未来まで学ぶ・理解すること、なのだろうと思います。

 

この本は、リベラルアーツ(ヨーロッパで学問の基礎とみなされていた分野)をベースに、池上彰氏独自に設定した7項目について書かれています。

 ①宗教

 ②宇宙

 ③人類の旅路

 ④人間と病気

 ⑤経済学

 ⑥歴史

 ⑦日本と日本人

パっと見は脈絡ない項目立てに見えましたが、読んでみると「自分を知る」という一貫したテーマに沿って書かれていることがわかります。

また、かなり噛み砕かれた内容で、特に前知識なく読めるのも嬉しいです。詳しく知りたかったら、分野別の本を読めばいいですもんね。

 

これを読んだだけで教養人!というわけではないでしょうが、教養を学ぶ上での入り口の一冊としてよかったと思います。

私自身、つい本を選ぶときに「看護」とか「ケア」とか「医療」とか…を選んでしまいがちですが、今度本屋さんにいったときはつい他の分野のコーナーに行ってみたくなる、そんな本でした。