『理科系の作文技術』木下是雄
こんにちは。
「毎日本を読んでみる」と決めてみたものの、何から読み始めたらいいのかよくわからず……
そういえば、大学時代の先生から借りた(まま返していない)本があったことを思い出し、とりあえず久しぶりに引っ張りだしてみることにしました。
確か、卒論を指導してもらっている時に
「君の文章はよくわからないから、これを参考にするように」
と渡された本だったと思います。
学生時代に一度読んでいるはずなのに新鮮な発見と学びがたくさんあって、とても複雑な心境です…
以下、特に印象に残った内容を紹介してみます。
必要なことは洩れなく記述し、必要でないことは一つも書かないのが仕事の文章を書くときの第一の原則である。(6頁)
必要のないことは書かない、って当たり前だけど難しいですよね。
カルテを書き起こすときなんかも、「この情報はいらないかな?」と思うことも念のため書いておいた結果、長文になってしまうことがまだあります。
後々その情報に助けられることもあるので何とも言えないですが…
少なくとも「どうして書いたのか?」は説明できないとだめですよね。
「仕事の文章で何事かを書くのはステートすることだ.」というステートメントをよくかみしめ,念頭にとどめておくことを読者に勧めたい.ステートするときには当然,一句一句に責任が伴うのである.(100頁)
ステート(state)は、「はっきり述べる、表明する」といった意味ですね。
この本の中では具体的に、<…と思われる、…と考えられる>等の受け身の表現は避けるべきと書かれています。
そうはいっても使っちゃうよな~と思いつつ、自分が書いたことにはちゃんと責任を持つべきですよね。
以上、自分が普段書いている文章を振り返りながら読み、反省しっぱなしでしたが、今日から改善できることがたくさんありそうです。
今も貸し続けてくれている先生に感謝!
それにしてもどうして<理科系の…>とタイトルにつけたんだろう。
文系・理系問わずおすすめできる本だと思います。それではまた。